三崎池の歴史

三崎池かいぼり





三崎池の水質と生きもの調査  2021年12月10日(金)  
参加者数:4年生2クラス67名、教員7名、スタッフ7名

ESDEducation for Sustainable Development)とは、「持続可能な開発のための教育」という意味で、持続可能な未来や社会づくりのために行動できる人の育成を目的とした教育のことを言います。

近年では小学校の「総合的な学習の時間」に自然環境調査などがおこなわれるようになりました。
私たちは、三崎小4年生を対象に小学校の近くにある身近な三崎池の水を調べ、水質から環境を考える学習のお手伝いをしています。児童が水環境に楽しく関心を抱けるよう取り組んでいるつもりですが、現実は中々思い通りにはいきません。
パックテストでは主にCODの推移をみています。CODは特定の物質のことではありませんが、数値が高いと水中に反応しやすい物質があることがわかります。水辺公園には落葉樹が多いので池に葉が落ちて腐りヘドロになる、人が何気なく捨てたごみや撒き餌、鳥のフンなどが水質を悪化させていると考えられます。
測った数値も班で515までいろいろでした。測定は指を水に入れないのが望ましいのですが、難しそうです。児童の指やバケツの汚れにも反応します。でも、そこは楽しみながら水の大切さを感じてもらえば、正確さは求めないとして。でも写真のようにみんな真剣です。結果は下表の通りです。
(中村)


パックテスト

モツゴ

モクズガニ
三崎池水質調査結果表 12月10日


   

 

 三崎池の水質と生きもの調査  2020年11月16日(月) 
参加者:三崎小4年生65名、教員3名、スタッフ6

今日は、はじめての体験、三崎池の水質調査と生きもの調査です。
調査では、透視度を測定したり、パックテストで水の汚れを調べたりしました。結果、あまりきれいな水ではないということがわかり、ちょっとがっかりしていました。
その後、仕掛けた網を引き揚げるとたくさんのモツゴの稚魚が入っていました。みんな大興奮、生きものは大好きなのです。サカナには受難でしたが、触ったり手の平にのせて観察しました。モクズガニがモツゴの稚魚を食べているところを見て驚いていましたが、「食う、食われるの関係」も実際に見ることができ、勉強になりました。
これが生きた自然学習だと思います。カニは誰かが持ち込んだのでしょうか。(中村) 

生きもの
:コイ(マゴイ、ヒゴイ)、モツゴ、ドンコ、ブルーギル、モクズガニ、ミシシッピアカミミガメ、カルガモ、
オオバン、コサギ

パックテスト ブルーギル モクズガニ モツゴ
  
勅使池と三崎池水質調査結果 20201116 三崎池と勅使池のCOD(㎎/L)比較



 三崎池の水質と生きもの調査  2019年12月18日(水)

参加者数:4年生2クラス68名、担任3名、スタッフ5

1218日は雨天のため、屋内(多目的教室)でグループごとに水質を調べることにしました。
最近、小学生の環境教育の「調べ学習」で水質調査用にパックテストが利用されるようになっています。パックテストとはポリエチレンのチューブでできていて、中に調合された試薬が入っています。調べたい水をスポイトのように吸い込むと、試薬が溶けて色が変化するので、比色表で濃度を判定します。簡単な化学分析法で、結果がその場で得られるのが特徴です。しかし、細かい数値が読み取れない、誤差が生じ易いなどの欠点もあります。
今回は、COD(化学的酸素要求量)、亜硝酸態窒素、リン酸態リンのパックテストで水の汚れを調べました。児童にとっては、はじめての体験で少し緊張しながらも真剣に取り組んでいました。
三崎池の水質は、市内の他のため池に比べてさほど悪くはありません(下表参照)。今回の結果は表の通りです。水質調査を体験したことで、ため池に少し関心を持ってくれたのではないでしょうか。担任の承諾を得て、児童の感想文を匿名で掲載します。(中村)

児童の感想文
NPO 環境研究所豊明の皆さんへ
一年間、樹木調査や水質調査の時には、いろいろなことを教えて下さり、本当にありがとうございました。わたしは、これからも三崎水辺公園の木や池を大切にしていきたいと思います。また、いろんな木の観察もしていきたいです。(Y.F)

3回目の樹木調査では、春から秋への三崎公園の木のうつりかわりのことと、三崎水辺公園にはどんな木があるかがよく分かりました。

水質調査では、三崎池の水はどんなのかがよく分かって、CODやリン、チッソのはかり方も「こうやってはかるんだ」ということが分かりました。これからも三崎水辺公園について調べていきたいです。(H.O)

三崎池の水質調査 2019年12月18日 多目的教室で水質調査





三崎池の水質と生きもの調査  2018年11月22日(木)

参加者数:69名(4年生2クラス59名、教師3名、スタッフ7名)

三崎池の水質調査と生きもの観察は小雨のため予定を変更して多目的室で行いました。
水質調査は、平成25年から毎年環境研究所豊明が協力して実施し、今年度で6年目となりました。水質は、透視度、pHCOD(化学的酸素要求量)、亜硝酸態窒素、リン酸態リンをパックテストで調べました。パックテストの測定は児童たちには少し難しかったようです。CODは水中に存在する有機物の汚れを、亜硝酸態窒素はし尿等による汚れを、リン酸態リンは農地で散布された肥料、家庭排水、し尿、工場廃水、畜産廃水などによる汚染を化学的な数値で表すことができます。
今回は、すべての測定値で低く、池の水の汚れが少ないことがわかりました。三崎池の生きもの調査では、スタッフが2か所で捕獲した体長10cmのブルーギルを観察してからみんなで熱心にスケッチしました。特徴をよくつかんでいたので感心しました。
最後に児童たちは、各グループごとにパックテストの結果を発表しました。感想文には、特定外来種のブルーギルが在来種の魚を捕食し減少していることについて書かれていました。ため池である三崎池が果たしている役割やブルーギル等の特定外来種について、考え、理解してもらえるような体験授業になれば幸いです。(似内)

児童の感想文     水質と生きもの調査三崎小学校4年(匿名) 

3・4時間目に多目的教室で水質検査をを行いました。チッソやリンは少ないのですが、COD58ありました。
今の三崎池はブルーギルしかいません。前までは他の在来種がいましたが、今ではおそらくブルーギルが食べてしまったと考えられます。みなさんは外来種のブルーギルを池から出したほうがいいか、それとも池にのこしておくのとどちらがいいと思いますか。

パックテストでCODを調べています ブルーギル(児童の絵)